絶対彼女

作詞/作曲:大森靖子

キュートなディスコ調にしたいと思った。敬語が使えないおとぎ話の前越くんとルックス抜群のタカ吉田くんコンビでここはがんばってもらおうと。そこにSFUの奥野くんが加わったスタジオはどんちゃん騒ぎで、一瞬わけがわからなくなった。賑やかなのにもホドがあるが、音楽家たちの幸せな出会いってそういうものかもしれないと思った。

かわいい人がかわいくしてればいい、それは私の仕事じゃない、私は歌いたいだけだから見た目とか関係ないし。って思ってた、今年になってアイドルと同じイベントにでたり、顔の造形が美しい人と一緒に写真におさまらなきゃいけない機会が増えて、こりゃマズイということで、数年振りに美容室に行ったら、一言も喋ってないのに美容師さんに「美容室苦手ですか?」ときかれた。それでも3時間我慢するだけで髪の毛はツヤツヤになって、あー皆こうやって努力してんだ、「私なんかが何やっても」みたいな気持ちまるごとダサかったなと反省した。「君もかわいく生きててね」という歌詞は、このアルバムのキーワード。生まれ変わったらハゲでデブのおっさんか、うそみたいな美少女になりたいな。でもそれは明日の話じゃないから、女子に生まれた以上やっぱり最大限かわいく生きていかなきゃセンス悪いとおもう。ちなみに今回のプロデューサーの直枝さんは三週間に一度美容院に行って髪を染めているらしく、「美容院に住もうかな…」と言っていた。プロ意識!「若いこのとこにいくのをみてたよ」という歌詞は、アイドルだけだと思うじゃないですか、ファンが若い子のほうにいっちゃうのって、そもそも、私のこと好きでいてくれてる人はそういうのじゃなく歌が好きとか声が好きとか魂が好きとか、言ってくれてたはずなのに高校生のギャルバンのほうにいっちゃって。なんか、そういうの体裁だったんだなって、結局若い女の子と話したいけど、アイドル好きっていうのはプライドが許さなかったりするから私だっただけなんだーって思って。笑 それでも私が面白かったりつい目がいっちゃう存在じゃなきゃいけないんですよね。もっと頑張らなきゃ。