ミト (クラムボン)

靖子ちゃんの声はエレキギターみたいです。

あの空間を震わせるようなヴィブラートは、
ジミヘンが使ってたUni-Vibeを踏んだ時のようで、
突然柔らかな声になると、
突如Gibson SUPER400のように甘いトーンで、
会場の隅々まで届くのロングトーンはTUBE SCREAMER、
そして、天を突き抜けるような絶唱は、
状態のいいBIG MUFFの”Ramb’s Head”をブチ踏んだ時のような恍惚感。

基本アコギに歪みは出せない。でも靖子ちゃんの声がエレキギターだから、
ただの弾き語りにならない。

それはこれだけバリエーションの多いアレンジの詰まったアルバムに対しても、
しっかり作用してる。

だから、大事なことだからもう一度。

靖子ちゃんの声はエレキギターみたいなんです。


クラムボン ミト