君と映画

作詞/作曲:大森靖子

事前にアレンジを用意し、ぼくが一人でサウンド・デモを作ったのは「絶対彼女」と「エンドレスダンス」とこの曲だった。ボブ・ディラン『ブロンド・オン・ブロンド』的な雰囲気を意識しつつも、とてもキャッチーな仕上がりになった。手作りムーヴィを覗き込んでいるような楽しさがある。

好きな漫画とか映画とかを神様みたいに尊く思う気持ちと、すきな作品を紹介するときの自分の神様をみせあいっこするみたいな気恥ずかしさと、みてきた映画とか漫画とかテレビとかだけで自分が形成されてたらどうしよう、誰かの思い通りじゃん、誰かを憎いと思ったり、愛しいと思ったりすることすら操作されているかもしれない怖い!っていう恐怖と。そういう触れる芸術の偉大さに自分が完全に食われないように「君がコンビニまでの道 何度わたしをふりかえった わたしの幸せ」こういう些細で大切なことを忘れちゃいけない。